健康

【獣医師監修】犬が毛を食べるのは病気のサイン?原因と対処法を徹底解説

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犬が毛を食べるのはなぜ?|考えられる5つの原因

「最近うちの犬が毛をむしって食べている…」「病気じゃないか心配」
そんな飼い主さんの不安を解消するために、まずは考えられる主な原因を確認しましょう。

1. グルーミング中の誤飲

犬は自分の体を舐めて毛づくろいをしますが、その際に抜け毛を誤って飲み込んでしまうことがあります。これは比較的よくある自然な行動です。

2. ストレスや退屈による異常行動

環境の変化や運動不足、構ってもらえない寂しさなどが原因で、犬が自分の毛を噛んで食べる「常同行動(強迫性障害)」に至ることがあります。

3. 皮膚トラブル(アレルギー・ノミ・真菌など)

かゆみや違和感から執拗に舐めたり噛んだりし、その結果毛を食べてしまうことも。皮膚が赤くなっていたり、脱毛がある場合は要注意です。

4. 栄養バランスの乱れ(栄養欠乏)

ミネラルやビタミンの不足が、異食行動を引き起こすことがあります。安価なフードばかり与えている場合は、栄養バランスを見直しましょう。

5. 消化器系の疾患や寄生虫

毛を食べることで胃腸の不快感を紛らわせている可能性もあります。寄生虫や腸の炎症が隠れていることも。


毛を食べ続けると起こるリスクとは?

・胃腸で毛が絡まり「毛球症」に

大量に毛を飲み込むと胃や腸で毛玉ができ、便秘や嘔吐、食欲不振の原因に。最悪の場合は手術が必要になることもあります。

・慢性的な消化不良や嘔吐

異物を常に胃に入れていることで消化機能が低下し、胃腸の健康が損なわれる危険性も。


飼い主ができる対処法と予防策

1. ストレス解消と適切な運動

散歩や知育おもちゃ、コミュニケーションを増やし、精神的な刺激を与えましょう。

2. 定期的なグルーミングとブラッシング

抜け毛を事前に取り除くことで、口に入る毛の量を減らせます。

3. フードの見直し

総合栄養食や、獣医師が推奨するプレミアムフードに切り替えることで、異食の予防に。

4. 動物病院での診察

毛を食べる頻度が多い、体調が悪そう、皮膚に異変がある場合は、すぐに動物病院で相談しましょう。


まとめ|「毛を食べる」は体と心からのSOSかも?

犬が毛を食べる行動は、ただの癖ではなく「体調不良」「ストレス」「皮膚病」などのサインかもしれません。
軽く考えず、普段からよく観察し、早めの対処を心がけましょう。


よくある質問(FAQ)

Q. うちの犬が他の犬の毛も食べます。大丈夫?

→ ストレスや遊びの延長の可能性もありますが、頻度が高い場合は動物病院へ。

Q. 毛を食べた直後に吐いてしまいました。どうすれば?

→ すぐに食欲や元気が戻れば様子見でもOKですが、繰り返すようなら受診を。

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